奥が深い義肢装具士

パラリンピックがオリンピックを超える日

ここ近年になって聞かれるようになってきた説に「将来的にはパラリンピックがオリンピック記録を超える日が来る」というものがあります。

これまではどちらかというとパラリンピックというとオリンピックが行われたあとにひっそりと行われる地味な行事のような取扱を受けてきました。

しかし近年義肢開発の技術は急速に向上しており、機器性能によっては健常者よりもはるかに高い記録を作り出すことも可能となっています。

こうした傾向は既にいくつかの種目で証明されており、研究者の予測では2024年以降のオリンピックにおいては生身の人間が行うスポーツ・パフォーマンスよりも義肢を用いた人たちの方が遥かに高い成績を得ることができるようになっているのではないかと言われています。

これはかつて義手・義足といったものは動きを伴わない、本物の腕や足のように見せかけることを目的としていたものであったのに対し、近年の技術発展により本物の手足のような動作をすることができるようになってきたということが関係しています。

その中でも注目を受けている製品としては、2014年のスタートアップ企業による「exiii」というものがあります。
こちらは元Panasonicの社員がベンチャー企業として立ち上げた製品で、近未来的な機械による精密な動きが可能な義手となっています。

義肢装具士としてロボット工学の知識も求められる

人の手足の欠損部分を補うための製品を製造するためには「義肢装具士」という国家試験に合格しなくてはいけません。
といっても前述したようなロボット機能の開発にまで資格が必要となるわけではないのですが、実際に手足に欠損のある患者さんに義肢を装着するときには専門の資格者としてのフィッティングをしなければならないこととされています。

ロボット開発分野に就職をしていくにしても、この「義肢装具士」の資格があるかどうかでかなり携われる分野が大きく異なってくるためもし現在工学部やロボット工学の専門学校にいるひとならこの資格取得を目指すことがおすすめになります。

「義肢装具士」は法律系の国家試験のように一発試験で合格できるような種類のものではなく、専門の教育機関での課程を経なければいけないこととなっています。

資格取得のための学習期間は未経験の場合最低でも3年間になるなど条件は決して易しくはないのですが、実際に義肢装具士として活動されている人の多くは別の業種を経験した遅いデビューの人が多いので、自分のキャリアを考え直した時に選ばれるキャリアにもなっています。

楽に高収入が得られる仕事というわけではなく、本人の熱意や興味が大きくスキルを分けていくことになりますので理系方面に熱意を持てる人にこそ適職と言えます。

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